第44回関東甲信越静社会教育研究大会(栃木大会)

研究主題

学びを通じて、地域住民が「絆」を強め、自立した地域社会を創る社会教育の在り方
〜 自ら考え、自ら動き、地域社会をデザインする社会教育委員の役割 〜

趣旨

  平成23年3月11日に発生した東日本大震災は、東日本一帯に極めて大きな被害をもたらし、未だに復興への多くの課題を抱えた状況が続いている。

  一方で、復興に向けて国内外から様々な支援活動が展開され、人と人との「絆」の大切さを改めて思い起こす契機にもなった。また、被災地では、多くの学校や公民館などの教育施設が避難所となった。これらの施設においては、震災前の日頃からの地域住民の参画による学校の教育活動を支援する取組などが、復興に向けて大きな力を発揮したという報告もある。このような「学びの場」を中核とした地域コミュニティ再生の取組は、被災地にとどまらず、昨今住民同士のつながりの希薄化などが指摘されている地域にも通じるものと考える。

  近年、「地域のことは地域で行う」という地域主権改革の大きな流れの中で、住民自らが地域の課題を見出し、解決していくという、自立した地域社会の形成が求められている。このような社会を熟思しても、今後社会教育・生涯学習が果たすべき役割は大きく、特に、社会教育委員には、「地域づくり・人づくり」のリーダーとしての資質や能力が求められることになる。リーダーとして、地域の課題などを把握・分析し、目指す地域社会像を描き、地域住民同士の「絆」を強めるための具体的な方策などを行政に提言し、社会教育委員自身が中心となり誰にとっても住みよい活気のある地域社会を創造することが、今求められているのではないだろうか。

  そこで、本大会では、関東甲信越静各都県・区市町村の社会教育委員などが一堂に会し、各地域の社会教育活動の成果や課題などを基に、「地域住民同士の絆づくり」、「活力あるコミュニティの形成」などに貢献する社会教育委員の役割や今後の社会教育の在り方などについて協議する。

期日

平成25年11月14日(木)〜15日(金)

会場

日光市(日光地区)

<全体会場>

  日光市日光総合会館
    〒321-1432  栃木県日光市安川町2-47    TEL:0288-54-1631

<分科会場>

  日光市日光総合会館

  日光千姫物語
    〒321-1432  栃木県日光市安川町6-48    TEL:0288-54-1010

  日光東照宮客殿
    〒321-1431  栃木県日光市山内2301    TEL:0288-54-0560

  日光山輪王寺紫雲閣
    〒321-1431  栃木県日光市山内2300    TEL:0288-54-0531

  日光金谷ホテル
    〒321-1401  栃木県日光市上鉢石町1300    TEL:0288-54-0001

参加者

関東甲信越静各都県・区市町村社会教育委員及び社会教育関係者
社会教育関係団体関係者、社会教育・生涯学習に関心のある者 等

主催

一般社団法人全国社会教育委員連合    関東甲信越静社会教育委員連絡協議会
第44回関東甲信越静社会教育研究大会栃木大会実行委員会    栃木県社会教育委員協議会

後援(順不同)

栃木県    日光市    栃木県教育委員会    日光市教育委員会    栃木県市長会    栃木県町村会
栃木県市町村教育委員会連合会    栃木県社会教育振興協議会    栃木県公民館連絡協議会

大会日程・内容

【第1日目】11月14日(木)  全体会  会場:日光市日光総合会館
12:00〜13:00    全体会受付
13:00〜13:30    開会行事    主催者挨拶  等

13:30〜13:50    休憩

13:50〜15:10    記念講演    演題「二宮尊徳から学ぶ  人づくり、地域づくり」
   講師:二宮 康裕氏(二宮総本家当主)

15:10〜15:40    休憩

15:40〜17:10    パネルディスカッション
テーマ「自ら考え、自ら動き、地域社会をデザインする社会教育委員の役割
        〜住んでみたい、住み続けたい、魅力ある地域を目指して〜」
◇パネラー
   池 節子氏  (壬生町  教育委員会  教育委員長)
   斎藤 陽子氏  (鹿沼市  社会教育委員  委員長)
   間中 美徳氏  (宇都宮市教育委員会事務局  生涯学習課主任主事(社会教育主事))
   山本 裕一氏  (国立教育政策研究所  社会教育実践研究センター長)
◇コーディネーター
   廣瀬 隆人氏  (宇都宮大学  地域連携教育研究センター教授)

17:10〜17:30    閉会行事    次期開催地挨拶    閉会挨拶

17:30〜18:30    移動

18:30〜    情報交換会

【第2日目】11月15日(金)
9:00〜10:00    分科会受付(各会場で受付・分科会打ち合わせを含む)

社会教育委員等が、分科会をとおして社会教育委員の役割や今後の社会教育の在り方等について協議する。

10:00〜12:30    分科会

◇第1分科会    分科会名:地域の絆を育むネットワークづくり     担当:東京都・調布市

【主な研究・討議の視点】
地域での世代間交流及び、社会教育の実践の場の創出を通した、市民参加による社会教育の発展

【発表概要】「地域主体の世代間交流とそこから発生する『学び返し』」
調布市には、数多くのお祭りがあり、お祭りに取組む主体グループの増加や男性の積極的参加を促すことで、 地域や世代間の活性化に繋げ、次代の人々へ様々な学びを伝承している。
このような地域・社会におけるネットワークづくりやその中で抱える課題について発表する。

◇第2分科会    分科会名:青少年の健やかな成長を育む環境づくり     担当:栃木県・壬生町

【主な研究・討議の視点】
青少年が、地域で継承されている地域行事、伝統芸能、文化活動等に積極的に参加・参画できる環境づくり

【発表概要】「中学生による地域活動の推進」
壬生町教育委員会では、社会教育委員会議の答申を受け、中学生が地域社会で地域住民と関わり合いながら活躍できる体制づくりに取り組んでいる。
本取組に対する社会教育委員の役割、社会教育行政の動き、中学生の生き生きとした姿等を報告する。

◇第3分科会    分科会名:住民の社会参画を促進する学習機会の充実     担当:長野県・高森町

【主な研究・討議の視点】
郷土理解や地域課題に関する学習をとおして、住民が地域活動に参加・参画するきっかけとなる取組や世代間交流を促進する学習機会の充実

【発表概要】「天伯峡ホタル祭に地域再生の可能性を探る」
高森町山吹区では、23回を数える天伯峡ホタル祭りを通じて、地域住民と小学生が関わり合いながら、地域コミュニティの強化を図っています。
「なぜホタル祭りか」の問いのもと、地域・学校・行政の視点から、それぞれの関わりと具体的な取り組みを報告し、地域再生の可能性を探ります。

◇第4分科会    分科会名:社会の要請に関する学習機会の充実     担当:新潟県・妙高市

【主な研究・討議の視点】
防災、環境問題、少子高齢化等、社会全体で解決のために取り組む必要がある学習機会の充実

【発表概要】「受講者全体の市民大学講座の推進」
発表者の地域では「地域のこし=地域を存続させていく」ことが喫緊の課題である。そのために、社会教育委員が「講座」立ち上げから積極的にかかわり、受講生が主体的に参加できるよう工夫した。講座を通して「地域づくり・地域のこし」にかかわる人材の育成と、当市の素晴らしさと誇りを次の世代に伝えたい。

◇第5分科会    分科会名:未来を支える人づくり     担当:埼玉県・川島町

【主な研究・討議の視点】
地域課題の解決や家庭教育支援の充実を図る指導者の養成、学習成果を生かしたボランティア活動の支援

【発表概要】「豊かな学びを創造する社会教育委員活動」
川島町社会教育委員会議では、平成22〜23年度にインタビューやアンケート調査を行い、その結果をもとに、地域・家庭・学校が連携して、子どもを育むために、講師・指導者・ボランティアの充実に関する報告を行った。平成24年度からは、生涯を通じて健康に生活できるように、食に関する学習への提言を行うために、継続して調査研究を行っている。
このような、社会教育委員活動をもとに社会教育行政がどのように変化したかも含めて、発表する予定である。

大会参加費

1人3,500円

大会参加申込 問い合わせ先

トップツアー株式会社宇都宮支店    担当:掃部(かもん)・大熊・若林・後藤
〒320-0026    栃木県宇都宮市馬場通り2-3-6  真清館ビル2F
TEL:028-636-7761    FAX:028-636-7760

営業時間:平日9:00〜18:00  ※土日祝日は休みです

大会事務局

第44回関東甲信越静社会教育研究大会栃木大会実行委員会事務局

〒321-8501    栃木県宇都宮市塙田1-1-20    栃木県教育委員会事務局  生涯学習課内
TEL:028-623-3404    FAX:028-623-3406     E-mail:t-tanjiy01@pref.tochigi.lg.jp

大会開催要項のダウンロード

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